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皮膚科の先生に「なんでこんなになるまで来なかったの!」って言われたのが怖くて皮膚科に行かなくなったのを、ままに言えてない

だから明日の午前中には絶対に皮膚科にはいかない

だけどなるべくはみ出さないように、慎重に真白く塗った爪を肌にたてるとき、建物が崩れていくみたいな音がするのが少しだけ怖かった

おわり

 

どんどんなにも言えなくなっていく

自分の言葉を忘れていく

何回も繰り返したあの時の幸福は擦り切れていく、

どうしたってひとりなこととひとりでは生きていけないことの背反するふたつの事実がわたしの目をくるくるさせる

これも君は共感してくれないらしいし

19歳のわたしはまだ踊り方も知らなくて、期待しないこともできないし

怖がってないと安心できない

 

春の陽はひらひらとわたしの先でまわってみせる

わたしが前進するたびに、わたしをゼリーみたいに抱きしめる

空が水色になる瞬間に梅のつぼみが産まれるの

 

はやくはやくはやくはやく、あーくそつまんない、いらいらしてきた さよなら