私の秘密を守ってあげてね
きみたちどうせ最後まで読んでくれないね。単語だけ斜めに掬い上げてわかったような気になんてならないでね。東京の雪とか服だらけの床とか地元の終わってる本屋とか、全部関係のない話だよ
夢も憂鬱も東京も、私が全部見せてあげるよ
生まれ変わったら花の名前の女の子になりたい
やっぱり人のことちゃんと大事に出来ないからやっぱり人の人生にさわれなかった 毎日はだれにも触られずに、五本指の蔦に絞められていく
大事にしようと思ったことだって何回もあるんだよ、だけどなかったことにしようとするのはいつだって、いつだってわたしじゃないのに
勘違いかな?本当のこと言ったら怒るくせに。
手を繋いだら、頭を撫でたら 首筋を噛んだら頬の柔らかさを知ったら、それは大事にしているってことですか?去年の3月を何度も繰り返す 曇りの日の信号が白色に光っている、君の爪が、ピンク色をくゆらせるように艶めいている、怒るくせに、おこるくせに
豚肉のソテーの残り ペペロンチーノ 洋梨のヨーグルト 生ハム マシュマロ入りのココア
サダハルアオキとヴィヴィアンのクッキー食べたい
まばたきとまばたきの間を縫って生きてることを思い出すみたいに味蕾のこと考えて、空の温度を見る レンジの扉を開けて空洞を取り出す
グレーの幕を部屋にかけて眠る 机の上に増えていくガラスのコップにひと口分の水を余して干涸びるのを待っている
喋りたい時しか喋れなくて、聴きたい時しか聴けないなら最初から最後までひとりでいいのに
甘やかしすぎた文字列がわたしの足首を掴んでいる さよなら さよーならは?